日本人の英語


英語の感覚を理解する第一歩として読んで損は無い。
ガイジンが変な日本語を話す以上に、日本人が使う英語は変。
だから、こういう本を読んで少しでも英語のセンスを磨くべきだ。


この本では「日本人による変な英語」を例文として提示し、それを英語ネイティブの著者が理屈と語感の話を混ぜながら添削する、というパターンが中心。
その例文は日本人からすれば読めなくもないが、彼らからしたらワケワカランような英語らしい。


大抵の間違いは日本語的発想のまま英語を使うことによるものなので、英語を使うときは日本語的考えを頭から追放し「英語頭」にする必要がある、という感じのことも述べられていて、なるほどなと思った。


この本に載っていた何個かの治療法のうち、今すぐにでも直せる以下の治療を紹介しようと思う。

  • 「特に、〜」の意味で「Especially,〜」を使うな!
  • 受け身を使い過ぎるな!

「特に、〜」の意味で「Especially,〜」を使うな!

日本語で書かれた文章には「特に、〜」とか「とりわけ、〜」とかいう表現がよく見受けられる。
でも、これをそのまま英語に持ってきて「Especially,〜」としてはいけないのだ。
これは日本人にとても多い間違いらしい。
何がおかしいのかというと、「Especially, 〜」とコンマで区切っているところにある。
こういう表現はどの英文を見ても無い、日本人特有の間違いだ。


これから「特に、〜」と書きたければ
とりあえず「Especially, 〜」を「In particular, 〜」に置き換えろ!
だとさ。
本当は、もう少し考えて途中にはさみこんだり色々と表現の仕方はある。でも
悪いこと言わないから、とりあえず「Especially, 〜」だけはやめとけ!
ということらしい。

受け身を使い過ぎるな!

日本人による英語論文には受け身が多用されすぎているらしい。
受け身だと主張にインパクトが無く、弱々しいイメージがするのだそうだ。
英語で論文を書いている人、気をつけましょう。